CURE キュア [DVD]
黒沢清(脚本) 角川映画

グループ:DVD /ランキング:25914
価格:¥ 3,215
発売日:2007-07-27 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
サイコサスペンスの最高傑作 
(2008-01-06)
いや〜面白かった〜 間違いなく黒沢の最高峰 セブンを超えるサイコサスペンスです
低俗な日本映画やサスペンス映画が増えていく一方 このようなサスペンス映画は今時貴重だと言えます
元FBI心理分析官であるロバート・K・レスラーが「これは私の経験や知識にない前代未聞の恐るべき犯罪だ」
と絶賛しているように暗示だけで人を殺せる恐ろしき恐怖を描いています
役所広司の演技も素晴らしい DVDも是非欲しいです 間違いなくサイコサスペンスの最高峰
神経を逆なでする静かな狂気に満ちた映像と音 
(2007-07-29)
どうして彼が間接的に人を殺せるのか、最後までよく分からない・・・不明の謎として最後まで残しておくことがこの映画の主題であるかのように。
当たり前の日常の光景が突然、異常殺人の現場となり、賢明すぎるくらい良識ある人物が徐々に変質していく有り様など、動機の見えない奇怪な死の連続とその謎解きの興味で最後まで見てしまい、自分まで少しおかしくなる感覚に襲われる・・・じっと何かを凝視するようなカメラワークの画面に、自然音と人の声以外に、時おり何か奇怪なうねりや音響が紛れ込むことで、静かに発狂していく感覚とでも言うべきか・・・。
まさに適役というべき、萩原聖人の好演にも支えられているが、やはり一番恐かったのは、廃屋で目にする催眠療法の記録である! この古い画像と音声から幽かに何かが聞こえてくるような錯覚こそ、最も戦慄すべき恐怖だった。
ジャパン・サイコの最高峰。 
(2007-06-21)
美しい海岸の砂丘のシーンからこのサイコ・サスペンスは始まる。
自分の名前も思い出せない男・間宮(萩原聖人)は、そこで一つ目の殺人教唆を犯す。
それは、医大の精神科の学生だった間宮が、催眠術を使って人々の心の奥に潜む狂気を呼び覚まし、
潜在的願望を開放して<CURE/癒し>するという行為だった。
その猟奇殺人犯を追う刑事の高部(役所広司)は、事件を追っていくうちに、自らが抱える不満を表出していき、
皮肉にも癒されていく。高部には、精神を病んだ妻がいたのだ。
もちろん高部は妻を愛していたが、心の底では、疎ましくも感じていたのだ・・・。
誰にでもある潜在的不満。現代のストレス社会にあって、それは否定できない事実である。
誰もが心に満たされぬ思い、癒されぬ自分を抱えている。
そんな心の隙間にスルリと入り込み、眠らせていた怒りや黒々とした得体の知れぬ怒りを解き放つ。
観る者をぐいぐい引き込んでいく緊張感のあるストーリー展開に、いつの間にか魅せられて行く。
やがて高部の妻が空っぽの洗濯機を回す音が耳から離れなくなる。そして、追い討ちをかけるように間宮は、
『あんた、誰?』『おぼえてないよ』『あんての話し、聞かせてよ・・・』と、不気味に人を駆り立てる。
やがて高部は、間宮を拘留し尋問を続ける。
しかし間宮は、今まで癒した誰よりも、刑事の高部に救済者としての資質があることを見抜いた。
そして、逆に高部を不安と苛立ちの極致へと追い込んでいくのだった・・・。
黒沢清監督は、アントン・メスメル(メスマー)の催眠療法や動物磁気をモチーフに、異色のサイコ・サスペンスの世界観を作り上げている。
何気ないクリーニング店の会話、ファミレスでのウエイトレスとのやり取り、そして路線バス。
何れも同様のシーンが二度出てくるのだが、一度目と二度目では、その意味する所は全く違うものに成っている。
特に、ラストのファミレスのシーンの引き画は怖い。接客で高部に接したウエイトレスの片手には・・・。
あ〜、怖いですねぇ怖いですねぇ。
このレビュー・タイトルのコピーが、『サイコの最高峰』。
あー怖いですねぇ。