初恋のきた道
パオ・シー(脚本) ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

グループ:DVD /ランキング:11312
価格:¥ 1,750
発売日:2007-05-30 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
色あせぬ想い 
(2008-07-12)
冒頭、白黒の映像で、年老いた主人公の今が描かれる。
なんてことないおばあちゃんなのだが、このおばあちゃんが、夫の葬式をちゃんとやりたいんだ、と妙にこだわる。
どうしてそんなにこだわるんだか、見てる方はよくわからない。
そして過去。
夫婦の馴れ初めであった恋愛が描かれていくにつれて、その理由がわかってくる。
こんな恋愛があったから、こんなふうに本当に好きになった人と、一緒になったからなんだと。
このように年を経ても色あせない何かがその人の心の中に残るような恋愛が、現実にあるんだということを、皆が信じられるわけじゃないかもしれない。
でもこれは、実際に、案外身近にだって、ありうることだと思う。
それはそんな大げさなものじゃなくて、実際には、なかなか映画の場面なんかにはなりにくい、外から見たらすごくさりげないことの中に、現れるものなんじゃないだろうか。
それも当然といえば当然で、他の誰にとってというわけじゃなく、それぞれの人の、自分自身の心の中でこそ、大切なもののはずなんだから。
だから、いかにも映画の始まりっぽく、老人が過去の恋の思い出を思い入れたっぷりに語り始めるような感じじゃ、きっとうまく描けないんだと思う。
この映画は、その辺が、すごく普通だ。
恋に駆られた主人公の少女の行動は、一見、恋愛映画には当たり前すぎるもののように見えるけど、そうじゃない。
肩に変な力が入ってないのだ。
少女の一途な想いは、少女マンガでも描くのに勇気が入りそうなほどに、ストレートに表現されるんだけど、それでも、力コブ入れて「恋愛描くぞ」という感じは全然受けない。
大体恋愛にまつわる様々な事柄ってのは(敢えて恋愛そのもの、とは言いたくないが)、ドス黒くも、打算的にもなりうるし、一方で、健やかで潤いのあるものにだって十分になり得るものだ。
瑞々しい爽やかな恋愛を信じるのも、ドス黒くなきゃホントじゃないと信じるのも、それは人それぞれの自由だ。
自分には、この映画の中には、誰かのことを本当に好きになるという気持ちの真実が、描けているように思えた。
永遠の家 
(2007-08-21)
予告編にも使われていた、 久世 光彦(作家・演出家)さんの映画の推薦文がある。
「この映画は乾草と花の匂いのする『聖書』である。私は実に久しぶりに『永遠』ということについて考えた」
この言葉、見事に映画「初恋のきた道」を凝縮し、あらわしているなあと感心した。
胸が始終熱くなったし、心の洗われる感情が立ち昇る経験があった。
初恋の時の眩しさ、無垢なる至福の魂の支配下に置かれた人の輝きがあったからだ。
主演のチャン・ツィイーは、むずかしかっただろうと思う。でも素敵な表情が永遠に残った。
走る初恋、愛おしい後ろ姿の表情。そしてチャン・イーモウ監督は、これでもかと彼女の表情をアップでスクリーンに映したかった。
永遠が今なのだ、と。
映画の冒頭から、ディの母は「夫が死んだ悲しみで、泣き過ぎて目が見えなくなった」という神話も語られている。
母の敏感な感覚は、ディの心の変化を、音符を聴き分けるように知っている。
それゆえの深い優しさがなんとも伝わって来て、木の歴史のような母という人の確かな実在感がある。
映画は、「黄色い大地」でも感じさせた中国の田舎の「黄色い自然」を思い出させた風景の映像によって、村の美しい四季の変化に合わせるように、初恋の行方が語られて行く。
一時間半足らずの短い時間の映画なのが、かえってより「永遠」を感じさせるという不思議さが生まれた。
チャン・ツーに引かれて見た 
(2007-08-10)
シンプルなストーリー。だけどその中に恋、母子、別れが描かれている。
中国の小さな村に、新しい先生が来た。村には可愛い少女/女性がいた。先生は、その村で40年以上、教えた。
恋に恋する少女の妄想物語 
(2007-08-05)
人に恋した映画ではなく、
恋に恋した少女の一方的な妄想も、
えんえん流されてもまったくおもしろくない。
こんなどうしようもない映画をどうやってつくるか、
その方が難しいくらいつまらない映画。
がっかりします。ほんとつまらない。
世界的女優へのスタート 
(2007-07-14)
今や世界的な女優となったチャン・ツィイー。彼女は、チャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」から、歩き始めた。
季節が変わっていくことを画面一杯に交えながら、都会との一本の道を中心に描かれる物語ですが、チャン・ツィイーの幼いこと。初恋というより、子どもの憧れにも似た恥じらいとけなげさが、映画の雰囲気を盛り上げています。
チャン・ツィイーのために作られた映画といっても過言ではないほど。彼女の過去と現在を見比べながら、見てみると面白いですよ。