ふたりの人魚 [DVD]
アップリンク

グループ:DVD /ランキング:45464
価格:¥ 4,935
発売日:2001-10-26 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
夢のような恋愛映画 
(2007-08-17)
舞台は上海.河のある風景.20世紀と21世紀の変わり目.夢のような恋愛映画です.若くてハンサムな「運び屋」.不器用な若者.古いオートバイで怪しげなものと運びます.偶然,可愛い少女を運ぶことになった...
この映画は,2ooo年前後の中国の都市社会を美しく切り取っています.
人生は不公平である.不公平な状況をたくましく乗り越えて,ハッピーエンドになる映画がある.一方,不公平な社会に翻弄される小さな人々の現実を描いた映画もある.後者のような映画を見て,人は何を思うだろう?ああ,こんな不運な人生に比べたら自分の不運は大したことないなと安心して,日常生活にもどるのか.おお世の中はまだこんな不公平だ.こんな社会をなんとかしないといけないなと思い,生きる勇気がわいてくるだろうか.
蘇州河を泳ぐローレライ 
(2007-03-21)
上海を舞台にした現代劇で
原題も「蘇州河」と上海を流れる川の名前を取っていますが、
邦題の方が内容及びテーマを忠実に反映しており適切だと感じました。
ストーリーは上海で映像カメラマンを生業にする青年が語る物語という形式を取り、
映像そのものも手持ちカメラ特有のざらついた画質で
フレームがしばしば揺れ動く不安定な画像になっています。
また、語り手のカメラマンは手や影のみを映し、
顔は最後まで画面に現さない演出を取っており、
見ている側は周迅演じるヒロインを直に目にして愛撫しているかの様な錯覚に
囚われていく仕組みになっています。
物語は語り手と人魚の扮装でナイトクラブのショータイムに出演する
ホステスの美美が付き合う「現在」、
そして美美に生き写しの少女牡丹と運び屋の青年馬達の恋を描く「過去」の
二重構造を取っています。
しかし、最初は飽くまで語り手の想像として語られていた
「過去」の主人公馬達が牡丹の面影を求めて美美と接触する辺りから
この構造は境目が曖昧になっていきます。
同時に、物語の視点が語り手のカメラマンのものなのか、
それとも牡丹を捜し求める馬達のものなのかも限りなく曖昧にされていきます。
二人の男性が対面して会話を交わす途中の場面で
一応は別個の人格だと観客に明示されますが、
周迅の演じる牡丹と美美が別人なのか同一人物なのか
馬達及び観客を迷わせて物語が進行する様に、
彼女らを愛する二人の男性の視線もしばしば同一化して
物語のミステリアスな雰囲気を増幅させています。
馬達と牡丹、語り手と美美の二組のカップルもそれぞれの決着を迎えます。
後者の結末は個人的に蛇足だと感じましたが、
ロマンチシズムと現実の苦みが混在する幕切れです。
現代の寓話 
(2003-09-08)
この物語は現代の寓話だと思った。
夢とも現実ともつかない、非現実の中の現実。
物語も、手法も素晴らしいし、美しい。
私の印象は、村上春樹の小説の印象とダブりました。
この作品を何かに例えるのは失礼ですが(それほど独創的なのです)。
この作り話は、比喩でもなんでもなく、私達にとって現実なのです。
そう思わせる「何か」があるのです。
その「何か」を感じて下さい。
メイメイがかわいい!! 
(2003-04-20)
もともと人魚とか、空想的なものに興味があるので、どんな映画かな?とタイトルに惹かれ、みてしまいました。マーダーに思いをよせる、ムーダンがとてもひたむきで、うらやましかった。わたしもあんなふうに誰かに思いをぶつけてみたい。と思いました。しかし、ふたりは悲しい結末に・・・・。そんな過去を追いかけているマーダーと、空想の動物人魚の比喩が意味ありげだなと思いました。とにかくロマンチックな映画です。
ロマンディズムで、しかもトリッキー 
(2002-04-01)
ヒッチコックの古典「めまい」の中国語版。ロマンティズムの香りがスクリーンの全編から匂ってくるような傑作で、主観キャメラを多用したトリッキーな語り口に、当方は魅了されてしまった。
映像は、ウォン・カーウェイ以降の世代を思わせるが、自己流に消化されている。主人公と運び屋の視点が重なった瞬間には、息を飲んだ。