カスタマーレビュー
おすすめ度:
期待を裏切らない本物の、「人間の初恋」 
(2008-07-05)
どどんと初恋だけをテーマにした甘酸っぱい映画だと思っていたが、
初恋自体のエピソードは小さいもの。
でもその小ささがリアルで、欧米のラブロマンスを見慣れて忘れていた、
本物の感情を噛み締めさせられる。
予想と違っていたゆえに、
予想以上の良い「本物の初恋映画」だった。
ヨーロッパの映画賞で賞をとったのは、中国エキゾチズムが受けたのかと
最初早とちりしていたが、そんな理由だけでない。
文化大革命の歴史的背景や、ヒューマンドラマとしても秀逸。
かつての教え子達が報酬ももらわず亡き恩師の棺をかつぐシーンにも人としての心が打たれる。
ケータイもない、六本木も夜景も最新おしゃれデートスポットもない、
ストーカーや変態という言葉も概念もない。
でもアジアでも欧米でも、今も昔も、
人間は本当は誰しも、初恋というもの体験すると、
勝手に電波を発し合い、二人がいるだけでそこは最高の景色で、
誰しもがストーカーだし誰しもが変態なのである。
まっすぐにストーカー。まっすぐにイタい。
そんな初恋をまっとう出来ることに勝る幸福があるだろうか。
今の都会に住んでいると実行することさえはばかられる
本当の初恋が書かれていて、切なく、羨ましい。
ひたむきな恋 
(2007-07-24)
先生にひとめぼれした女の子。先生のためにごはんをつくったり、寒い中で、熱で倒れるまで
いつ帰ってくるかわからない先生をまちつづける。先生を追う少女のかわいい目。その目は恋している目。
セリフは少ないけれど、走り続けたり、見続けたり、探し続けたりするシーンが少女のひたむきさをよく表しています。
先生と結婚してからも、先生が死ぬまで、そして死んでからもずっとその恋する気持ちを持ち続けた少女(すでに老人になっているのだが。)
こういう気持ちで人生を過ごせたら、幸せでしょうね。
その少女(老人)を母に持つ息子が最後に母の望みをかなえてあげます。
素朴ないい映画です。自分の初恋を思い出しました。
純粋可憐な花のような映画 
(2006-09-04)
いきなり主人公の夫が死んだ後のシーンから始まり、彼女の回想として映画がスタート。
その初恋の思い出がなんとも美しい。
全体的に過剰な演出がなく、事実だけで見せる・感じさせる工夫がなされている。
たとえば都会へ去ってしまった愛する人と1日だけ再会する。そのシーンも演出は抑えてあり、その後何年もの時を経て・・・という感動の場面もナレーションだけで映像はなし。
この淡々とした控えめな演出が、どんどん過激になっていく映像表現に食傷気味な人には新鮮にうつるはず。何より、主演の女の子のかわいらしさ、という魅力も大きいのだが。
まさに「初恋のきた道」 
(2006-06-28)
私はとりわけカットの長い映画が苦手だ。
特に邦画などは見てるとすぐに寝てしまう・・・。だからこの映画も期待していなかった。
ところが、デイの純粋な気持ちに感動移入してしまい、どう初恋が実るのかというより、どうやってアタックして行ったのかがとても気になる。
柱の影から好きな相手をじっと見ているのは今更どの時代・・・と馬鹿にしがちな昨今、デイが料理を作りながらそこに本当に気持ちを伝えたい相手を前にすると人は誰しもこんなに純粋になれるのだ・・・と思わされずにはいられない作品でした。
好きな人を連れてきてくれた道、好きな人を待った道、そして好きな人を見送った道。
全てにおいて「初恋のきた道」でした。手元において損は無い作品です。
本当の意味で初恋 
(2006-06-05)
記憶を辿る物語。 映画の本質はシンプルであるべきということ、それが真摯な愛だと言うことをこの映画に教えられました。
こういう飾らない映画って余所の国では出来ない、過去にも例が無いと思います。 傑作選として後世に残して欲しい作品のひとつになりました。