SADA [DVD]
西澤裕子(原著) 松竹ホームビデオ

グループ:DVD /ランキング:49024
価格:¥ 4,804
発売日:1998-10-21 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
当時の日本のメンタリティーを知ることが出来る。 
(2006-02-06)
エロを期待しては、いけません。図書館の視聴覚資料として貸し出されているくらいですから。
むしろ文学性に惹かれる、阿部定に結局殺害されてしまう亀造の口ずさむ中原中也の詩が、映画の随所に、しかも効果的に挿入されています。また事件自体を、猟奇的、好色的とはせずに、愛の結晶、とニヒリズムの混交として、描かれています。
また最期の狂言回し役の台詞が心に今も残っています。
「当時の日本は貧しかった。しかしこの上なく美しくあった。だんだん世の中が醜く、穢れていってしまった」
この映像作家が伝えたかったことでしょう。そして、黒木瞳がエロに崩れずに、凛としていて、可憐ながら逞しく美しい。…大衆受けはしないでしょうが、私はこの映画大好きです。
この映画より 
(2005-10-26)
この映画の出来不出来を言うよりも、実物の阿部定が、逮捕時に見せた笑顔からこの人の痛烈な生き様、ニンフォマニアックと診断された
究極のエロを秘めた女の当時の事件の背景や、そんな残酷な事件が
世の中を返って沸き立たせたというそのものずばりの事実に
大変興味を持ちました。服役中も定がひょっとして姿を現すのではと
ムショの前で待ち続けた輩がいるとか、服役中に結婚の申し込みを
400通もらったという仰天事実のほうが面白いので、
映画の出来は、ちょっと深みがないように感じました。
幼稚な印象を受けましたね。雨が降ると不幸な日なんていうのは
当たり前すぎる設定で面白くないんじゃないですか。
後、鶴太郎が、もう少し役不足、声が小さいし、わざと大声
張り上げずにヤサ男の色男ぶりを演じていたのかもしれないけど
実物は、ものすごい美男子だったというから、鶴太郎じゃ違うん
じゃない?
リズムがいい! 
(2003-06-18)
何にも知らずに友達が見たいからという理由でみましたがほんと良かった。
洋画で云うところの「アメリ」みたいなリズム感。
ただし内容はあんな薄っぺらいもんじゃないので、完全にこっちの勝ち!
エロシーンを期待してはいけません。
でも、やってるシーンはこの映画の独特のリズムを生むおおもと。
冒頭から一つ一つのシーンの作りこみ様が半端じゃない。
リアルなところは本当にリアルだし、コミカルにすることろはとことんコミカル。
大道具とかセットとか、邦画は外国の映画に比べると見劣りする場合が多いけど、この映画に限ってはそんなことありません。
ちゃちいところは効果として利用してます。
黒木瞳こんな演技上手かったのかと思うほど役者いいです。他の人も。
とにかく使えるもの全ての効果を利用してます。
例えば、雨が降るだけで泣いちゃった。ネタばれになるかもしれないけど、良くないことが起こるときっていつも雨が降っていて、そういうことに気がついてきた後半の会話のシーンで、まだ何にも言ってないのに、雨が降ってるだけで先のことが予想されて何も意識してないのに涙が出た。
一見すると滑稽なんだけど。それが余計に切ないんだ。
でもなんつーか、、一般受けするものではないかも。
サブカル好きと自負する方にお勧めです。
一人で見るか、趣味の合う人と見るのが良いのではないのでしょうか?
好き嫌いがはっきり出ると思うので、そこんとこは気をつけにと楽しめないかも。。。
でもあたしは、日本にもこんなにいい映画があったのかと思うほどよかった。
広告の仕方は失敗。
映画の題名、主題歌もセンス悪すぎ。
けどそんなことにはめげずに観てください。
黒木瞳が裸体でなくドーナツでイカせる! 
(2003-05-26)
男のイチモツ斬りで有名な阿部定と「失楽園」の黒木瞳。「失楽園」はもともと阿部定事件をモチーフにしているわけだし、むんむんのエロス大作を期待させるにふさわしい組み合わせには、心と股間の両方がピクッときた男子も多かろう。
しかし今作では、黒木の素敵な裸体はほとんど見られない。なんと乳頭露出さえもない。「戯作」という副題が示すように、全編を通して流れるのはエロスとはほど遠いはずのコミカルトーン。大林監督は意図的にエロエロ感をはぎとったのだ。そのためか、やはり公開時の評判は今一つだったらしい。「駄作だ」「幼稚だ」「大林は大人の女の色香を描けない」などなど。原作者が試写を観てあまりの変わりように激怒したとも言われた。確かに滑稽さだけが際立つ駄シーンも存!在する。主題歌の題名が「定」にかけた「サバダバダ」というのもちょっと…という感じ。
だが、これは駄作ではない。ピクッとくる名場面・名セリフが多いのだ。仰向けの男に乗った黒木が「首を絞めるとピクッとして大きくなっていい」みたいなことをのたまうシーン、パトロンが射精後に「へんな話だが、おまえはちょっとクサイ」とこぼすシーン、「おい、定、そのドーナツで輪投げして遊ばねぇか。俺(のイチモツ)が上手に受けとめてやらぁ」という、わが国の輪投げ史に残るような益荒男感あふるる名セリフなどなど。中でも一番ピクッ、どころかビクビクンときたのは、黒木の指しゃぶり。男が不在で淋しくてたまらず、ドーナツの穴に入れた中指をしゃぶる。無論クローズド・アイ。それまで何度も繰り返され!たドーナツ食い場面がここで活きるとは。この瞬間が永遠に続いてほしいと強く願った。美人なら顔だけでイケた高校生時代のたぎる情熱を思い出させてくれる一作だ。滑稽を下敷きにした性描写もあり得ることを果敢に提示した一作だ。ベルリン映画祭国際批評家賞はダテじゃない。